質問:
お茶で酔うという言葉をよく聞きますが、場合によっては身体に害があると言う人もいます。
私は最近、高山茶を飲んだ後に、こめかみのあたりがウロウロするようなアルコールを取った後の感覚とにたような感覚に似ている症状を感じました。
これはお茶のどのような成分が働いて、どんな茶葉に多いのかとか、何か根拠があるのでしょうか?
因みに私はこれによって、特に体調不良になったと言うことはありません。
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答え:
茶酔い現象は確か存在します。
人によって症状が違いますが、基本的にお茶を飲んだ後に気分が悪くなったり、体調のどこかが悪くなったりする事は茶酔いになったことになります。
茶酔いは、空腹のままでお茶を沢山飲んだり、濃いお茶を過量に飲んだりする場合に起きます。特に血糖値の低い方は茶酔いにかかりやすいと言われています。
茶酔いの原因について、通説によれば主に、①茶葉中のアルカロイド(主にカフェイン)を取りすぎで急に中枢神経を過度に興奮させたり、心臓を亢進させたりすることで人に不快感を与えたことと、②茶葉中に含まれているポリフェノールがたんぱく質を凝集する働きを持ち、濃いお茶を飲みすぎると胃液の正常分泌に悪影響を与え、食べ物の消化不良をもたらしたことなどが原因で茶酔い現象を引き起こしました。
総じて言えば、ポリフェノールは適量であれば体にいいですが、過量の場合、毒性の面が現れるため、人に不快な諸症状をもたらしました。
茶酔いを避けるために空腹で、過量の濃いお茶を飲まないことが重要です。特に血糖値の低い方は要注意です。
茶酔いになった場合は、少し飴を舐めたり、お湯を飲んだりしてある程度症状を緩和できると言われています。