径山寺を訪ねるお茶の旅(その二)

 前回の径山寺に関する前置きが長かったが、今回はその旅のことを紹介します。
 径山寺はその名のとおり、中国浙江省杭州市の近郊にある余杭区径山鎮の径山(770m)に建てられたお寺です。その辺りで作られるお茶は径山茶として知られています。
 私達は、午前に杭州市内から車でまず途中の双渓村に立ち寄って、双渓にある茶聖陸羽の名前で名づけられている陸羽泉を見学しようと考えました。あいにく、春節のため、閉館になっていました。この陸羽泉は、伝説によれば陸羽が双渓に隠居して「茶経」を書いた時に良く泉を汲み、お茶を淹れていたところだそうです。
 また、双渓村において、双渓漂流、双渓公園、陸羽山荘(ホテル)などを楽しむ又は見学できます。特に時間が有れば陸羽山荘(ホテルの作りや内装がかなりいい)にお昼を取るか一泊止まればいいと思います。
 私達がすこし休みを取ってから径山寺に向かって再び路に出ました。もう少し山道に入る所でふと一軒小さい径山茶工場を見かけ、入ってみる事にしました。もう製茶のオフシーズンですが、工場長奥さんから出された残りすこしの径山茶を見て、試飲して、意外によく製作され、保管されている径山茶と感心しました。径山茶の製法や製造道具を了解、見学した上、早速友たちとあわせて2.5キロの径山茶を買いました。
 その茶工場から出て、すぐ山に登るちょっと狭い廻旋山道に入りましたが、良く舗装された路ですので気をつければ安心して走れる路でした。20分ほどで目的地の径山寺に着きました。
 径山寺について、長い歴史や日中両国間のつながりがあること以外に、中国人の目から見て径山寺自身はごく普通のお寺しか見えないと思いますが、私達がこの小さいお寺に隠されている歴史や日中両国の文化交流に果たした大きな役割を感心しながら、茶関係の仕事をしている関係者として敬虔の気持ちで参拝しました。(終わり)

経路案内:
 径山は杭州市内からほぼ西40kmほどのところにあり、車で路を良く知っていれば1時間ちょっとくらいに到着できると思います。杭州市内からは国道104を走って、省道15号(臨安市方向、双渓漂流又は陸羽山荘看板のある出口)に入り、暫く走ってから径山鎮出口に出て、それから真っ直ぐに走って双渓村に着きます。同様に杭州市内から省道15号を沿って走ったら径山鎮双渓村に辿り着きます。双渓村からは、道路看板を見ながらちょっと路を聞けば簡単に径山寺に行けると思います。
 その外に杭州市内の武林門旅行集散センターから径山寺にマイクロバスが走っているようです(径山寺にてそのバスを見かけました)。

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陸羽泉の入り口                     陸羽泉

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陸羽泉入り口近くにある天下第一壷         陸羽山荘(綺麗なホテル)

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径山茶サンプル                     径山寺入り口

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径山寺の本名                      径山寺の壁照
  

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