岩茶と言ったら武夷岩茶のことですが、武夷岩茶にはその茶の独特の味と香りがあり、いわゆる「岩韻」です。
その「岩韻」を生み出したのは武夷岩茶が成長している武夷山です。
武夷岩茶の茶樹が成長する武夷山は、山間に渓流があり、岩壁から泉水が垂れ流しています。また、一年中雨量が豊富で、山に雲霧が充満しています。霧が多い上、山谷に茶樹が成長しているため、日照時間が短いのです。
武夷山の土壌も酸性岩石が風化した、酸度がちょうど良い紅色砂土なので、土質がさらさらです。山には草木が多いため、その土壌には腐食含有量も豊富です。茶樹はその風化された砂岩の土壌が溜まりやすい岩の窪みや山の谷間で成長することが多い。
以上で紹介している環境は、武夷茶樹の成長に良い条件を与えています。
これで武夷岩茶の成長環境を少し想像できるようになりましたか?皆さんの想像にちょっとだけ現実感を与えましょう。
この下に張っている写真は、私が2回にわたり、武夷山の茶区に勉強や見学に行った時に現地で取った写真です。
因みに武夷山は、ユネスコにより世界の自然と文化遺産に指定された有名な観光地です。お茶見学の旅も兼ねての観光はとても楽しい事です。本当に感動されました。
最後に張った写真は風景写真です。