11月29日から1泊2日で茶館や工場を見学する研修がありました。
朝の8時半に古北の万科広場を出発して、11時過ぎに浙江大学に着き、龔先生と顧先生と合流してから茶葉博物館の近くでお昼ご飯を食べました。
茶葉博物館の方がガイドをし、大江先生が通訳としてマイクを持って茶葉の説明や沸騰したときの様子、古い茶器(複製かと思いきや全てホンモノ。「ここにあるものを持って帰ったら、この博物館から出してもらえませんよ」と大江先生がおっしゃっていましたが、それで済むとは思えません。間違いなく逮捕→国外退去だと思います)、工場内の道具のミニチュア(ちゃんと動きます)の説明をしてくださいました。また呉覚農という、現代の茶聖(※陸羽の別称)と呼ばれていた方についての説明や、茶葉博物館はお茶の原産地と呼ばれている雲南地方に置くべきではないか、杭州で良いのかといった話し合いをした方達25人のサインなど、説明がなければ気づかなかったポイントまで教えていただきました。
サインの中にどこかで見た名前を発見しました。兪永明って中級茶芸師の初日にいらした気の良いおじいちゃん先生じゃないの!かーっ!!この前写真を一緒に撮っていただけなかったのが改めて悔やまれます。心也清の講師って本当に一流なのだな、本当に恵まれた環境で学ばせていただいているのだと改めて気づきました。
その後、茶葉博物館で売っている10大茶葉の詰め合わせ(※心也清の一流講師筆頭☆龔先生が監修)の試飲もさせていただきました。
茶葉博物館での試飲様子
班毎にわかれてまずは碧螺春。茶葉博物館にサンプルの茶葉を納めている会社に勤めていらっしゃる劉さんという方が大きな復古壷でお茶を淹れて下さいました。大江先生が「茶葉の詰め合わせ、プレゼントしてくださるって。早い者勝ちー。欲しい人は手を挙げて!」というので真っ先に手を上げて、ゲットしました。いえ、ゲットしようとしたら、龔先生と顧先生に「茶葉の名前あてて。10種類」とニコニコしながら言われました。
茶葉あてゲーム中
しまった!まんまとトラップに引っかかったよー!!えーとえーと…はっ!!3人寄れば文殊の知恵っていう言葉があるじゃないの。近くにいた「味のK林・香りのK田」とうちの班で呼ばれている2人に助けを求め、無事全問正解。麗しい友情ってヤツですね。席でゆったりお茶を飲んでいた同じ班の残りの人にも「私達の友情は不滅だわ。山分けしましょうね。いいのよいいのよ、今日助けてくれなかったことも武夷山で転んだときもシカトされたことも全く根に持っていないわ。本当に」とドスのきいた声で言ってみました。
土産をゲット
博物館のお土産物屋さんでお買い物。「この本、大江先生のオススメだって」という本を見たら、それってどう見ても私が貸した本です。「こらー。大江先生!返す気はあるんですかー」と詰め寄ったら「あ、今小孫が買っているから。返す返す」ですって。勿論、疑っていませんでしたよ、信じていましたとも、大江先生。
その後、西湖龍井産地第二保護区としての龍坞茶園を見学した。
龍坞茶園見学
龍坞茶園見学が終わってから嵊州賓館にチェックインをして、晩御飯を食べ、近くにあるという帝国茶苑まで歩いて行きました。
嵊州賓館での夕飯様子
最初、『皇帝の間』という大人数用カラオケルーム(※隣は麻雀部屋だったらしいです)に通されかけたのですが、個室でなくても良いから古き佳き茶館の雰囲気を残しているところにしていただきたい、と中国のアンティーク風の調度品のあるスペースで4~5人にわかれてお茶をしました。
飲んだのは勿論『嵊州龍井』です。香りは高いけれど、西湖龍井と比べるとどうしても滑らかさや甘さに欠けるよね、茶葉が少ないのかな、内質がちょっと…まぁ、リーズナブルで良いのかもしれないけれど、などと辛口な評茶をしながらバイキング形式のお菓子や果物をつまみながら先ほどいただいた10大名茶の山分けをしました。
嵊州帝国茶苑(茶館)で見学
疲れていたはずなのですが、お茶の飲みすぎか、楽しくて興奮していたからなのかはわかりませんが、ホテルに帰った後も同室のTさんと「あら?私は何をしているのかしら、もぐもぐ(※チョコレートを食べる)」「あら?何をしているのかしら、ぐびぐび(※持ってきた劉さんの肉桂を淹れる)」とか言いながら夜遅くまで楽しくおしゃべりをしてしまいました。
寄稿byとおこ