高級評茶員への道(初日)

9月10日(水)、いよいよ高級評茶員の講座が始まりました。

初日の今日は中級評茶員に引き続き、浙江大学茶学系龔淑英教授にお世話になりました。
午前中の講義は「中国茶葉標準紹介」。中級でも習った、ぐおじゃーびゃおじゅん(国家標準・略してGB)とかそういうのでしょ?と思ったら、さらっと流した中級とは違い、とても深く詳しく教えてくださいました。

系統誤差(やり方の違いで結果に誤差が出てしまうこと)のないように、お茶の分析方法やサンプルのとり方、繊維質の測定方法のやり方を全て標準にしているのだそうです。
ちなみに繊維質の標準的測定方法は「550度で30分燃やしたカスの量」だそうです。
「これが、『原産地域産品 龍井茶』標準です。読み方を説明します」
「龍井茶の定義『在原産地域範囲内采摘的茶樹鮮葉(中略)具有”色緑、香郁、味醇、形美”的扁形緑茶』これ、中国人だったら丸暗記していただくところです」
「ここは教科書(※中国語)35ページと40ページに詳しく書いてあるんで、家で読んでください」
流石、高級です。求められるレベルが違います。

午後は、龍井の等級当てでした。
対様標準(見比べる用の等級ごとのサンプル)は07年度のもの=06年度に摘まれたものなので古く、色が落ちているので味ではなく、外見の若さとか茶殻などで判断してね、等級を当てるのは08年物の茶葉だから、と初日からかなりハイレベルな要求をされ、四苦八苦。

龔淑英教授が「貢牌」というブランドでお買いになったという茶葉4種類、うち特級と1級の間だろう、さっき龔淑英教授が1斤(500g)2200元って言っていた、良さげな茶葉を「評茶式」で淹れました。渋い…。
ぬるめのお湯で美味しくいただきたいけれど、評茶は100度のお湯できっちり4分淹れるのが決まりです。

美味しくいただきたいなぁ、等級当てなんかしないで、オヤツとか食べながら楽しく和気藹々と(現実逃避に妄想してみます)。

この等級あては5人の班毎にわけられて行われたのですが、「班の意見じゃなくて、自分たち一人一人の意見をどうぞ」と言われていました。でも初日だし、やっぱり他人の意見は気になります。
「これは0.3級(限りなく特級に近い1級)かなー」と意見が一致することもあれば「これは2級と3級の間だ・否これは1級と2級の間だ」と意見が別れることもありました。悩みぬいた結果を清書して渡した人から順次解散という形で、初日の講座は幕を閉じました。

本講座は、開講されるのを本当に楽しみに待っていたので終わった後は疲れもありましたが充実感でいっぱいでした。
この初心を、全14回キープし続けることが出来れば、合格間違いナシなんですが。
来週も頑張ります…あ!!その前に35ページと40ページを読まないと(笑)。

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