長月のお茶会

9月5日のサロンは、重陽節(菊の節句)と中秋節を祝って、長月のお茶会のテーブルコーディネートでした。

秋の気配を感じながら、夏の疲れを癒してくれる様な、落ち着いていて、まったりできる、素敵なコーディネートでした。
モンステラの葉がアクセントになり、メインに、五つ星ホテルの月餅が飾られ、とても豪華でもありました。





上海に住んでいても、月餅は中々食べる機会が無いのですが、今日は五つ星ホテルの月餅の食べ比べという事で、心躍ります!
月餅は、リッツカールトン(ポートマン)、フォーシーズンズホテル、シャングリラホテルのものです。重々しい箱に入った月餅は、良いお値段だそうですが、すぐに売れてしまうという事でした。

小豆、蓮の実、ココナッツ味などの月餅を頂きました。
月餅の中には、満月をイメージした卵の黄身が入っているのですが、塩味もそれほどきつくなく、おいしく頂きました。

月餅に合わせて、中国茶は、「杭白菊茶」、「東方美人」、「正山小種・特級」 「武夷岩茶・鉄羅漢」を頂きました。

9月9日(旧暦)は重陽節で、中国では、ぐみの実を袋に入れて丘や山に登ったり、 菊の花の香りを移した酒を飲み、邪気を払い、長寿を願うという習慣があったそうです。
杭州では、金木犀の花が香る木の下で、菊茶を飲むそうです。何とも風情がありますね。
この杭白菊茶は、解熱作用や眼に良いと言われ、湯に浮かんだ菊の花を観ながら、頂けば、美味しさも一入です。


月餅の食べ比べは、初めての経験で、とても楽しかったです。
おいしい月餅と中国茶を愉しみながら、素敵な空間にいると、時間も忘れてしまいます。
先人達の月への想いを少しだけ、感じることができた気がする一日でした。。


※中秋節(旧暦の8月15日、今年は9月14日)は、唐の時代頃から、収穫の喜びを神様に感謝する意味を込めて、美しい月を拝む習慣が始まり、今は、家族と一緒に月餅を食べながら家族円満を楽しむ行事となっているそうです。
家庭の年長者が月餅を家族分に切り分け、1人1切れづつ食べるので、1つの月餅が大きく、中身もぎっしりと作られているそうです。
月餅は大きく分けると、広東式と蘇州式の2種類で、蘇州式はパイ生地で作られています。

※重陽節(菊の節句)の9月9日は、陰陽思想では、奇数は縁起の良い陽の数とされ、 一番大きな陽の数である九が重なるこの日を、重陽として節句の一つとしたそうです。
日本では、中国から伝わり、平安時代には、”重陽の節会”として宮中行事となり、 江戸時代には武家の祝日でした。明治時代には、庶民の間でも様々な行事が行われていました。

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