3月26日(晴天)心也清のみんなで碧螺春の工場見学に行ってきました!
上海から西へ1時間半、目的地【東山呉儂碧螺春茶葉専業合作社】につきました!
周りは緑がいっぱいのとても美しい場所です。ここのお茶の特徴は、枇杷などの果物の木の下に茶木が植えられているため、直接強い日差しがあたらず柔らかい光の中で成長するため、カテキンの生成を抑え渋みの少ないまろやかな味に仕上がるそうです。また、果物の香りが茶木に影響し、ほのかな甘い香りがするそうです。
では、今から工場の中を見学してきます!!
まず初めに通されたのは、揀茶区と呼ばれる部屋です。ここでは、単芽以外の不必要な葉を取り除く作業を
していました。中には、50人ほどの女工さん達が一つ一つ手作業で葉をより分けていました。本当に皆さん無言で細かい作業をしている姿に私たち一同ビックり!日頃おいしく頂いているお茶にはこのような人々の上に成り立っていることに感激しました。
しばらく彼女たちの作業を見学したあとは、殺青、揉捻、搓団の工程です。
まず、おじさん達が、殺青をするために熱く150~200℃に熱せられた鍋に、今先ほどより分けられた葉を鍋に入れます。それを焦がさないように軍手をした手で満遍なく混ぜます。
殺青が出来上がるとそのまま続いて揉捻の作業に入ります。今度は鍋の温度を下げて(65~75℃)鍋肌にこすりつけるように揉捻していきます。
そして仕上げは、碧螺春の命ともいえるうぶ毛を出す搓団と呼ばれる作業です。掌の上でまるで団子を作るように円を描くようにしてうぶ毛を作っていきます。
そして乾燥して出来上がりです。
ここでも工人の熟練の技が光りました!彼らは温度計を見るわけでもなく自らの指先の感覚で、茶葉の状態、鍋の温度を知り、鍋に薪をくべているおばさんに温度を上げるよう、また下げるように指示し鍋の温度を常に適切な温度に保っていました!彼らの息のあった作業に、私たちはまたまた感動してしまいました!
その後は、工場の裏山でお茶摘みを体験させていただきました。
私が想像していた茶畑とは全く違い、大自然の中に枇杷の木や栗の木の中に茶木が生い茂りとてもすばらしい環境の中で茶木が成長していました。
ここのお茶はすべて有機栽培なので安心していただけるそうです。
そして碧螺春を購入した後、東山賓館でお昼を頂きました。
レストランでは東山の郷土料理の銀魚炒卵・田鳥湯・獅子頭・白水魚など、太湖特産の品を堪能いたしました。とってもおいしかったです。
その後は1911年に建てられた席家花園を散策しました。
ここは、太湖の湖畔にある花園で美しい太湖を臨むことが出来ました。皆さん思い思いの場所で写真を取っていました。
席家花園散策の後、彫花楼と呼ばれる江南地方の伝統的な建物を見学しました。
中は建物の至る所に吉祥の彫刻が施されていて建物自体が一つの芸術品のようでした。
2箇所の観光地を見学した後、私たちは一路上海に戻り、楽しい碧螺春工場見学が無事終了いたしました!
今日一日天候にも恵まれ本当に楽しかったです。皆さんどうもありがとうございました!
寄稿byさとみかおり