安渓鉄観音工場見学記(上)

先日、念願の鉄観音の工場見学と作り体験を実現しました。
鉄観音の本場といえば、福建省安渓県であること。
そうです。今回見学に行ったのは安渓県です。
鉄観音と言えば、5月の「春茶」は有名ですが、今の時期、見学が出来るのは
鉄観音の「秋茶」です。
お茶のつくり方自体は殆ど同じですので、やはり貴重な体験になりました。

今回はまず大まかな経過を紹介します。
次回は今回の見学・体験で見た鉄観音茶の製茶方法を紹介します。

今回の見学ツアーは一泊二日の旅でした。
10/13日(土)の朝7:40のフライトで虹橋空港からまずアモイの空港に向かいます。
9:50ころにアモイ空港に着き、すぐさま事前チャーターしておいた車で安渓県の虎丘
鎮に向かいました。
何回も旅の経験で、有名旅行会社「中旅」から車をチャーターすることは安心できる
ことでGMのBUICK乗用車をチャーターしました。80キロの距離で、1時間半くらいの
走行時間で400元でした。

12時ころにもう虎丘鎮で名物の鴨料理を堪能することができました。


虎丘鎮の眺め


虎丘鎮の一角(林さんの家)

食事後、虎丘鎮の数軒のお茶農家を訪ねてみました。


虎丘鎮の一角(訪問した農家の外見)

虎丘鎮の農家は、烏龍茶中の黄金桂、本山作りが得意で、鉄観音も作っています。

簡単な訪問が終わったら、関係者の特別の紹介で今回重点訪問対象の林さんの家に
入りました。
林さんはこの虎丘鎮においてはちょっと特別な存在で、鉄観音茶ばかりを作り、生葉を
安渓県内の各地から買い集め一年中250日も作っているそうです。

林さんの家で、鉄観音茶製作の生葉の萎凋から乾燥前の全工程を見学・体験をさせて
いただきました。(詳細は次回紹介します)

その日に乾燥までの製茶工程を見終わってからもう深夜の11:30になるところでした。
3時間もかかる乾燥工程をあきらめ、林さんが用意してくれた車で夜の田舎道をひたすら
走り、かかること30分無事に事前予約した安渓県随一のホテル「安渓明園大酒店」
にたどり着き、チェックインもスムーズに出来ました。チェックインのついでに明日午後
1:30のアモイ空港行きのタクシーも忘れずに予約しておきました!

ホテルの条件自体はなかなかいいですが、やはり田舎のホテルということもあって、
管理面において少し不満が残ります。ちなみにこのホテルは4星レベルでスタンダード
ルームで朝食付きの一泊は480元でした。
ハードな一日でしたので部屋に戻り、ぐっすり朝までよく眠れました。

10/14日(日)の朝、ホテルで種類豊富な野菜炒め料理を含めた朝食を取りました。
美味しかった。

食事が終わってから、早速、日程に入っている全国最大規模といわれるお茶市場
-中国茶都に見学に出かけました。今回選んだ交通手段はなんとバイクタクシー
でした。


さあ、バイクで出発 


噂の中国最大のお茶市場 

茶都に入って見ました。中の様子は中国でよく見かける屋根付きの野菜市場(農貿
市場?自由市場)によく似ています。農家達は1元を払えば、1つの席がもらえ、
その席で自家製のお茶を売ることができます。


茶都の中の様子 

市場の中に試飲コーナーが設けられており、0.2元を出せば、試飲コーナーで提供
されている熱湯、蓋碗、グラスを利用して、市場で取ってきた茶葉を試飲することが
できます。


試飲コーナの様子 

*お勧めポイント:衛生面などを考えて、蓋碗とグラスは持参した方がいい。

午前の見学が終わって、ホテルに戻り、お昼を済ませてからホテルのフロントに行き、
予約した1:30分出発のタクシーを確認したところ、タクシー予約という話は聞いて
いないよといわれて、ビックリ!なんだよ!4つ星ホテルなのに。それからはちょっと
した喧嘩に発展し、再三の交渉と失敗の繰り返しで三台目のタクシーでやっと帰りの
タクシーがつかまえました。
その経過は信じられないことであり、書けばかなり長い話となり、ここでは割愛します。

タクシーはアモイ空港へ急いで走り、最終的に飛行機に間に合いました。
片道のタクシーだったので200元で済みました。
これで上海に定時に戻ることができ、ホッとしました。

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