08年龍井お茶摘みバスツアー

龍井お茶摘みバスツアーに参加しました。
碧螺春に引き続き晴天に恵まれ、花々が咲き乱れる美しい中国の春を満喫することができました。
私たちが行ったのは西湖龍井を名乗ることができる西湖東部にある13村の中でも獅峰(Shi-feng)と並ぶ最高級龍井の産地である梅家塢(Mei-jia-Wu)です。


このバスで古北から朝7時に出発


今回茶摘み体験目的地の「朱家院」という茶葉農家の入り口


お茶園の見学&お茶摘み

碧螺春よりはずっと茶葉が大きかったこと、茶畑がとても整然としていたこともあり、茶摘みは碧螺春よりは楽に感じました。と言っても籠いっぱいには程遠い感じでしたが。成熟した葉をよく見ると、ちょっと黒くなっています。大雪の影響だそうで、このため虫の発生が少なくなり、今年の茶葉の出来はよくなったそうです。それは楽しみです。


茶畑に散らばって茶摘み体験をする参加者達


作り方の見学&手作り体験

良い香りを引き出すために30%ほど水分を飛ばし、乾燥させてから火入れをします。殺青は電気式の中華なべのようなところで椅子に座りながら行っていました。右手で茶葉をなべの底に押し付けるようにしながら左に寄せ、左手を使いながら握らないように右手を平らにした状態で茶葉を乗せ、指を開いて茶葉をさらさらと鍋に戻します。達人(兼老板)曰く、同じような動きに見えても圧力や手の動きを色々と変えることが必要なのだそうです。


教えてもらいながら龍井茶の「炒茶」を体験

手作り体験中、私は茶葉から手がはみ出して火傷をしないようにすることばかりを気にしてしまい、そんなことを考える余裕はとてもなかったのですが、達人が「へんはおへんはお」と言って下さったので嬉しくなりました。褒められるとすぐ図とか調子に乗るタイプです。

清明節前の新茶試飲と農家風ランチ
龍井43号という品種改良して挿し木で増やした茶葉から出来たお茶が摘み取った日の違いにより3つのランクがあった他、群体種と呼ばれる在来品種で出来たお茶がありました。龍井43号は味と香りが優れており、群体種よりも早生であるため農家に喜ばれると授業で習った記憶が蘇ってきました。群体種は43号よりも時期が遅いからまだ1つしかランクがないんですね。
ここで群体種のお茶の試飲を兼ねてのランチタイムに突入です。


農家風の野菜たっぷりのお料理は美味しかった

お茶が美味しい!お米も美味しい!!きっとお水もいいんですね。
農家風の野菜たっぷりのおかずはちょっと濃い目の味付けで、ご飯が進みます。
蝦と龍井の炒め物を、本家本元の茶葉農家で食べられるなんてヒデキ感激(古くてすみません)。
お茶を購入後、お水をわけていただけないか聞いてみました。
実はこのツアーの翌々日に行われる味覚訓練の授業で使えたらな、と龍井泉の水を汲むべくぺットボトルを持参したのですが、残念ながら龍井泉の水は汲めないそうなのでここの美味しいお水をいただけないかな、と思って。
美味しかったのも当たり前、水は山水を汲みだして甕にためてあるそうです。
行きのバスの中で「杭州なら水道水でもきっと美味しいよ(ニヤニヤby福井先生)」とか「来年は水着を持参すればいいよ(ニヤニヤby大江先生)」という暖かいお言葉をいただいていたので最悪水道水を持って帰る覚悟でいたのですが、優しい老板のお陰で陸羽曰く「上の水」である山水をゲットすることができ、老板が急にカッコ良く見えてきました。

茶葉博物館と老龍井御茶園見学

予定よりも時間に余裕があるということで、急遽予定になかった茶葉博物館に20分だけ寄ることになりました。福井先生に見所を訊ねると「中国5千年の歴史」とのことでしたので、1分につき250年の歴史を感じるという貴重な体験を………早々に断念し、美しい中庭の花々を鑑賞しました。シュウカイドウがとても綺麗でした。


綺麗な記念石周りの景色(文字は「茶為国飲 杭為茶都」)

その後、乾隆帝自ら茶摘みをして楽しんだと言われる18本の龍井の木がある御茶園に行きました。乾隆帝は江南の自然を愛し、その御世に6回も行幸したそうです。自ら茶摘みをした他、水を研究したり器を研究したりとかなりのお茶好きであったことや、変装して色々な所を視察した事で有名です。名君としても名高いので『暴れん坊将軍』や『水戸黄門』のような連続ドラマになってもおかしくなさそうな皇帝です。


下から見た御茶園

立派な柵の中にある御茶を見た後、階段を登って老龍井泉を見ました。
昔の人達はこの泉が海に通じており、必ずや神龍が住んでいるであろうと考えて龍井と名付けたそうなのですが、実際の水深はなんと3m。
そういうことがはっきりしていない時代のロマンって良いですね。
龍の石像の口から水を出すなんて改装工事はしない方が風情があったのでは、と改装前・改装後写真を見ながらちょっと思いました。


老龍井泉

泉の水をかき回すと水面に一条の線が現れ、ゆっくりと消えていくのですが、この現象を龍のひげと呼び、この龍のひげと表面張力の凄さがこの泉の特筆すべき点なのだそうです。確かに1毛のコインは沈みましたが、1フェン玉は浮かびました。童心に返って楽しんだ後、横の小道を更に登って行くと、獅子峰の畑に出ました。
この狭いほんのちょっとの範囲にある茶畑こそ、正真正銘ホンモノの獅子峰の畑とのこと。斜面はかなり急です。「この先に登りたい人」、と大江先生が希望者を募ってずんずん先に行くので、登っていく体力ある皆様を笑顔でお見送りして「どれほどのVIPになったらこの茶畑で採れたお茶が飲めるのかしら」と妄想しながらぼーっと峰を見ていたらお茶を摘み終わったオバチャンたちに出くわしました。福井先生が突撃インタビューをしたところ、朝の6時半から一日働いた日給が40元とのこと。
買い取る!そのしょってる籠に入った本物の獅子峰の茶葉、50元で買い取るよ!!と心の中で思いつつ麓にあるお茶屋さんの茶葉を冷やかし程度に見てみました。
梅家塢の農家で買った茶葉よりも後味がマズイな、見た目が悪いな、その割に強気な値段だな、そしてやたらと家屋が豪華だな、と思いました。
ぼったく…じゃなくって、儲かっていらっしゃるようでお羨ましい限りです、ほほほほほー。
その後、バスで上海に戻りました。去年は事故渋滞でひどく大変な目に遭ったと去年の参加者の人たちに聞いていたので少し不安だったのですが、幸運にも渋滞に巻き込まれることなく、無事18時半過ぎに古北に着くことができました。

今回の旅行では、龍井はそもそもお茶の名前ではなく、龍井泉の傍に龍井寺というお寺を作り、そこの僧お茶を栽培して出来たのが龍井茶であるということを知りました。また実際に自分でお茶を摘んだり作ってみることで、より深く知ることが出来たと同時に身近に感じることが出来るようにもなりました。
素敵なツアーをありがとうございました。味覚訓練の授業も楽しみにしています。

千島湖中日茶道交流

3月28日から二泊三日で「第二回千島緑葉名茶祭」という浙江省杭州市西部の淳安県にある千島湖で行われたお祭りに参加しました。
千島湖は杭州からバスで2時間半のところにある、川をせき止めて出来た人口湖だそうで、大きさは杭州にある西湖の108倍、険しい山岳地帯に作った湖であるため沢山の山頂が島として湖面に浮かび、その数が1,078個あるので千島湖と呼ばれているそうです。

3月28日(金)
12時過ぎに上海南駅を出発。14時過ぎに杭州に着き、バスに揺られること2時間半。17時ちょっと前にホテルに着き、17時半から近くにある千島湖陽光大酒店で夕食です。
夕食の開始時間が随分と早いなと思っていたのですが、レストランに入り大きな窓から臨む美しい千島湖の眺めを存分に楽しみながら食事を楽しめるようにとの主催側の配慮だったのだと気づきました。点在する島々と山紫水明の景色は水墨画のようなとても不思議な美しい眺めでした。


大きな窓から美しい千島湖が眺められるレストランでのお食事。

食事は湖で採れるからなのでしょうか、淳安県の人民政府の方を招いた豪華ディナーだったからでしょうか、中国でこんなに魚料理を食べたことがないというほど沢山の魚料理が出てきました。特に有機魚という大きな魚の頭の料理が名物だったのか、鍋に魚の名前が書いてありました。


豪華なディナーには沢山の魚料理が出されました。

食事後は開幕式の舞台を見学。
実は土曜日の開幕式で日本の茶道を披露して欲しいと言われており、神成先生が点ててくださったお茶をいただく次客として私も参加するのです。舞台で翌日の段取りを確認後、ホテルに戻り23時くらいまで先生の部屋で詳しい手順をおさらいしました。

3月29日(土)
着付けの資格を持っていらっしゃるSさんに可愛らしく浴衣の帯を結んでいただき、いざ出陣。開幕式では、千島緑葉の茶葉業者とスーパーの業務提携の調印式や、優秀な農家の表彰、茶王(千島緑葉の品評会で最優秀賞を取ったお茶)のオークションが行われました。


開幕式での花火うちあげ

オークションでは、ガラス瓶に入った100gの茶王、なんと2万5千元で落札されていました…ラガーシャツを着た、お金持ちそうにはとても見えないどこかのお茶屋のおじさんに。「自分で少しずつ飲みます」ですって。1回に使う茶葉を3gとして、33回分か…てことは1回分が800元弱ですねとみみっちく計算しつつ、準備のために席を立ちました。
舞台の横から太極茶道を見ます。すごい。カッコイイ。あの薬缶ちょっと欲しい。「太極茶道の体験をしたい方」と舞台から声がかかり、同室だったSちゃんが名乗りを上げました。うーん、才能あるかも。体が柔らかいなぁ。なかなかポーズが決まってます。Sちゃんは「あの大きな薬缶は思いのほか軽かった。ついでに茶芸師の人はものすごく息切れしていた」と舞台の上でも冷静に考察していたらしく、大物だなぁと思いました。


「太極茶道」演出の一コマ

その後、いよいよ裏千家のお手前です。
神成先生は流石の貫禄、大江先生の着物姿も可愛らしくて素敵です。


日本茶道裏千家のお手前を披露している心也清参加者

舞台ではお正客のOさんの真似をすべく、じっと見つめていました。さすがの美しい所作と裾さばきです。うっとり。神成先生に「次客様、お菓子をどうぞ」と言われて干菓子をいただき、点てていただいたお抹茶の前に座り、茶碗を持って立ち上が…ぐらっ。うっかりバランスを崩してよろけてしまいました。
うわーやっちゃったどうしよう。とりあえず笑っとけ。てへっ。あー転ばなくて良かった。お茶碗を落とさなくて本当に良かった。でも失敗。超失敗。えーとえーとあと何回正座から立ち上がる所作があったけ、ていうか次は何をすればいいんだっけと軽いパニックに陥ってしまいましたが、お正客のOさんが客席に聞こえないようにこっそり次にやるべきことを教えてくださったりフォローをして下さったおかげもあり、なんとか立て直して終了。
その後、水屋で立てだしたお抹茶をお客様に振舞いました。


茶菓子をお客様に振舞うところ

午後からは船に乗って千島湖の遊覧をしました。


観光船から眺めた点在する島々と山紫水明の千島湖景色

つり橋のある島や蛇のいる島などをめぐり、記念写真でも撮ろうか、とデッキに出たらテレビ局の人に声を掛けられました、大江先生が(←ここでちょっと嫌な予感が)。
で、何か日本の踊りを見せて欲しいんだけど、と言われました、大江先生が(←ここでかなり嫌な予感が)。
いつものスマイルで快諾する大江先生。


デッキの上で踊っている私達

テレビ局の人曰く、テレビで放映するのではなく、主催者に名茶祭のイメージVTRの作成を頼まれているとのこと。テレビ放映されないのか、それなら安心。
ということで後日、新華社通信のネットニュースで「日本人が千島湖の美しさに感激して思わず歌い踊った」と書かれることになる、はないちもんめを踊りました。そんなことは書かなくてもいい(むしろ書かないで欲しかった)から心也清の名前を「新野茶」って書き間違えないで下さい、新華社通信さま。
(ご参考:この日の模様は写真つきで大きくニュースで取り上げられました→http://news.t0001.com/2008/0331/article_70120.html
http://spzx.foods1.com/show_1_415941.htm)

夕飯の後は、神成先生のご好意でYさんとOさんの部屋に集まりお茶会。ずっとアテンド?密着取材?をしてくれた杭州のテレビ局の女の子たち4人も呼んで和やかに楽しくお抹茶をいただきました。

3月30日(日)
皇帝への献上茶を作っていた鳩坑(地名)の茶畑を見学できると聞いて楽しみにしていたのですが、お天気のせいでしょうか、理由は不明ですが茶畑見学は中止になり、朝の9時からバスで杭州へ。
駅に荷物を預けてから杭州のテレビ局の女の子たちにお勧めの茶館を聞き、タクシーを分乗して茶館に行きました。こういった茶館はお茶の値段は高めでもお茶の料金に場所代とバイキングの代金が含まれているので中国人は休日に半日以上かけてゆっくりと食べながらおしゃべりをするのだそうです。


テレビ局の女の子たちがお勧めのバイキング式茶館

寒いし雨が降っているので、私たちも中国人に倣い、ここでのんびりすることにしました。
梅家塢と獅峰山、2種類の龍井(当然新茶)を虎跑泉の水で飲ませてくれるという素敵なメニューがあったので、皆で「うわー。飲み比べる前にオレンジ食べたら香りが手に!!」とか「私はにんにくたっぷりの餃子を食べちゃった、でもこの餃子美味しい」などと言いながら和気藹々と評茶。


食べながら和気藹々と評茶

獅峰はちょっと焙煎がきつめでしたが煎を重ねても美味しく、梅家塢はまろやかで美味しかったです。
その後「あっちで太極拳をしている人が!Yさんちょっと鶴のポーズを教えてください(と言ってYさんに実演してもらう)」「どうして大江先生は中国人なのにトランプ持っていないんですか?ていうかだんな様とのなれそめを教えてください」「ひまわりの種を片手で食べるという20年来の野望がついに!!」なんて話をしていたらあっという間に時間は過ぎて、電車の時間が近づいてしまいました。駅で荷物を引き取り、18時過ぎの新幹線に乗って上海南駅へ。楽しい旅行の終わりです。

茶園見学が出来なかったことが残念ではあるものの「以茶会友」という言葉の通り、お茶を通じて年齢や国籍を超えた友情や良い人間関係を築くまたとない機会を頂戴出来たことをとても嬉しく思っています。
楽しい旅行にお誘いいただき、本当にありがとうございました。

寄稿by東塚

08年碧螺春お茶摘みツアー--写真集

<この写真集にビデオ映像も掲載されていますのでIEブラウザーでの
ご閲覧をお薦めします>


一心不乱に無言で茶葉を選別している女工さん達


                                                           
女工さん達が茶葉をより分けている風景
(画面を一度クリックしてからプレーボタン「▼」を押してください)


手作業で茶葉をより分けて選別された後の茶葉


碧螺春の原料: 単芽・一芽一葉初展・一芽一葉の若い茶葉


                                                           
鍋の温度を下げて(65~75℃)、茶葉を鍋肌に
こすりつけるように揉捻していきます


                                                           
碧螺春の命ともいえるうぶ毛を出す搓団と呼ばれる作業


さあ、自分達で茶作りを体験してみよう


お茶摘み体験前の支度


工場の裏山でお茶摘みを体験している風景
(碧螺春の茶木は大きな果物の木の下に植えられます)


お茶摘み体験後の一服(新茶試飲)


待望のお昼!太湖東山の郷土料理を堪能しました


お昼時の飲み物はもちろん、皆で作ったばかりの「なんちゃって碧螺春」


太湖石をふんだんに使った席家花園庭園


清朝第四代の皇帝・康熙帝がここで太湖から上陸(御碼頭)


皆さん思い思いの場所で写真を取っていました


雕花楼はその名前の通り、至る所に彫刻が施されています


門の上も吉祥の彫刻がいっぱい

08年碧螺春お茶摘みツアー--参加者寄稿2

3月26日(晴天)心也清のみんなで碧螺春の工場見学に行ってきました!
上海から西へ1時間半、目的地【東山呉儂碧螺春茶葉専業合作社】につきました!
周りは緑がいっぱいのとても美しい場所です。ここのお茶の特徴は、枇杷などの果物の木の下に茶木が植えられているため、直接強い日差しがあたらず柔らかい光の中で成長するため、カテキンの生成を抑え渋みの少ないまろやかな味に仕上がるそうです。また、果物の香りが茶木に影響し、ほのかな甘い香りがするそうです。

では、今から工場の中を見学してきます!!
まず初めに通されたのは、揀茶区と呼ばれる部屋です。ここでは、単芽以外の不必要な葉を取り除く作業を
していました。中には、50人ほどの女工さん達が一つ一つ手作業で葉をより分けていました。本当に皆さん無言で細かい作業をしている姿に私たち一同ビックり!日頃おいしく頂いているお茶にはこのような人々の上に成り立っていることに感激しました。

しばらく彼女たちの作業を見学したあとは、殺青、揉捻、搓団の工程です。

まず、おじさん達が、殺青をするために熱く150~200℃に熱せられた鍋に、今先ほどより分けられた葉を鍋に入れます。それを焦がさないように軍手をした手で満遍なく混ぜます。

殺青が出来上がるとそのまま続いて揉捻の作業に入ります。今度は鍋の温度を下げて(65~75℃)鍋肌にこすりつけるように揉捻していきます。

そして仕上げは、碧螺春の命ともいえるうぶ毛を出す搓団と呼ばれる作業です。掌の上でまるで団子を作るように円を描くようにしてうぶ毛を作っていきます。

そして乾燥して出来上がりです。
ここでも工人の熟練の技が光りました!彼らは温度計を見るわけでもなく自らの指先の感覚で、茶葉の状態、鍋の温度を知り、鍋に薪をくべているおばさんに温度を上げるよう、また下げるように指示し鍋の温度を常に適切な温度に保っていました!彼らの息のあった作業に、私たちはまたまた感動してしまいました!

その後は、工場の裏山でお茶摘みを体験させていただきました。
私が想像していた茶畑とは全く違い、大自然の中に枇杷の木や栗の木の中に茶木が生い茂りとてもすばらしい環境の中で茶木が成長していました。
ここのお茶はすべて有機栽培なので安心していただけるそうです。

そして碧螺春を購入した後、東山賓館でお昼を頂きました。
レストランでは東山の郷土料理の銀魚炒卵・田鳥湯・獅子頭・白水魚など、太湖特産の品を堪能いたしました。とってもおいしかったです。

その後は1911年に建てられた席家花園を散策しました。
ここは、太湖の湖畔にある花園で美しい太湖を臨むことが出来ました。皆さん思い思いの場所で写真を取っていました。

席家花園散策の後、彫花楼と呼ばれる江南地方の伝統的な建物を見学しました。
中は建物の至る所に吉祥の彫刻が施されていて建物自体が一つの芸術品のようでした。

2箇所の観光地を見学した後、私たちは一路上海に戻り、楽しい碧螺春工場見学が無事終了いたしました!
今日一日天候にも恵まれ本当に楽しかったです。皆さんどうもありがとうございました!

寄稿byさとみかおり

08年碧螺春お茶摘みツアー--参加者寄稿1

3月26日に心也清の洞庭碧螺春お茶摘みバスツアーに参加しました。
当日はうららかな晴天に恵まれ、楽しい一日を過ごすことができました。

碧螺春の作り方の見学&手作り体験

工場の中に入ると、大勢の人たちが一心不乱に茶葉を選別していました。
碧螺春の原料となる単芽・一芽一葉初展・一芽一葉の若い茶葉とそれ以外の茶葉に分けているのです。
それが終わったら、碧螺春の原料と屑葉のグラム数をはかり、選り分けた人の名前を記録します。
その後、良い香りを引き出すために軽く乾燥させてから火入れをします。
殺青から干燥までは台に埋め込まれた中華なべのようなところで行っていました。火の加減は裏に薪をくべる人がおり、その人に鍋を混ぜる人が適宜指示を出して調節するとのこと。若緑の茶葉が良い香りになり、みるみるうちにふわっふわの産毛だらけの田螺形に。
なるほどー。では早速、手の感触、茶葉の重さで水分の飛び具合を判断したり、香りで判断するという経験がモノを言う世界に、ついさっきやり方を初めて見た私たちドシロート軍団がチャレンジです。
茶葉は当然最高級碧螺春の原料の若芽…じゃなくて屑葉です。
私たちは揉捻が上手くいかず、お茶の葉の形がそのままだったり、焦げたり。実際に作ってみると、その技の凄さがわかりますね。私はあまりの鍋の熱さに、手触りや茶葉の重さを感じる余裕なんてとてもありませんでした。

お茶園の見学&お茶摘み

碧螺春の茶木は果物の木の下に植えられます。
直射日光ではなくワンクッションを置いたやわらかい光と、近くにある太湖がもたらす湿気が良質な茶葉をつくり、また果物の香りがうつることで碧螺春の特徴である花果香が生まれると言われています(果物にお茶の香りはつかないのでしょうか)。この茶園には、枇杷の木が多かったです。
竹のかごを一人一個ずつたすきがけして、いざ茶園へ。まずは先生がお手本。爪を使わず(爪で傷つけるとそこから発酵が始まってしまうから?)、手首のスナップをきかせて摘むらしいです。
芽の部分ってなかなかないな、一心不乱に摘んでも全然かごがいっぱいにならないな、と茶摘みの大変さを実感しました。
茶摘み体験が終わっても、多分一回に飲む分も取れませんでした。
こんな戦力外選手、お手伝いだったら絶対に昼ごはん抜きだろうな、としゃべりつつお腹はペコペコ、食べる気マンマンですが、ランチの前に試飲とお買い物タイムです。

清明節前の新茶を試飲
茶園の特産品として碧螺春だけではなく、枇杷の蜜や花粉などが売られていたので、茶園兼果樹園と書いて商売上手と読むべきでしょうか。
試飲のときに「あれ、中投法?これは上投法で淹れるはず」とお茶を淹れたお店の人じゃなくって、罪のない小周に詰め寄ってみました。
良い茶葉ほど早く沈むと言う言葉の通り、茶葉はあっという間に沈みました。フルーティな爽やかで甘い香り。たくさんの産毛が茶湯の中を舞っています。見ているだけで春の息吹を感じます。
口に含むとほんのり甘くて透明感のある柔らかい味。おいしい。
これが一番安い茶葉だなんてどういうことなんでしょう。
もっと美味しいのがあるってことですよね?
これよりも良い茶葉はありますか、一番良いお茶が欲しいのですがおいくらですか、それはどう違うのですか、では○両買うので試飲はできますか、と聞きました。値段の違いは摘む時期だそうで、一番良いものは今日より10日ほど前に摘み取られた、一番最初に摘み取った芽で作ったとのこと。ここにはその茶葉はない、保管してあるところは別だから試飲は出来るけど時間がかかると言われ、時間がないので試飲せずに買うのは危険かと思い、先生にも確認しましたが信頼しても良いとのことでしたので(コストパフォーマンスが良くないと止められましたが)買うことにしました。
授業で「早採三天是宝、晩採三天是草(三日早く摘めば宝、三日遅く摘めば草)」ということわざを習いましたが、最高とされる清明節前の茶葉でもやはり時期はあるのだな、と思いました。

ランチ
大人数、最高!!円卓を彩るたくさんの中華料理を見るたびに思います。大江先生がセレクトするお料理はいつもお野菜が沢山でヘルシーだし、調理法や味付けも被らないので、心也清のツアーのお食事はいつもとても楽しみです。
飲み物はもちろん、皆で作ったばかりの「なんちゃって碧螺春」。
茶葉がいつまでたっても沈まないのもご愛嬌。香りも高いので、きっと美味しいはず。


…水道水フレーバーでよくわかりませんでした。超残念。

席家花園、彫花楼などの名所見学
席家花園は1933年、席氏により、その父祖の時代に康熙帝(こうきてい)がこの地に来臨したことを記念して建てられた広大な庭園です。
清朝第四代の皇帝・康熙帝の時代(在位1661年ー1722年)は清代において、第六代乾隆帝の時代と並んで国力が最も盛んであった時代の皇帝で、康熙辞典の編纂をはじめとした文化の発展にも力を注ぎ、清代に限らず、中国歴代王朝を通じての名君の一人とされています。
太湖を借景に、太湖石をふんだんに使った庭園は花窓の模様もとても美しく、大江先生が「15分で充分見て回れるでしょ」と言いつつ30分かけても名残惜しそうになるくらい見所充分でした(笑)。
雕花楼は第一次大戦後の1922年、綿糸を売って一代で財産をなした大金持ちが贅を尽くした邸宅です。当時は珍しかったフランスから輸入した色ガラスや蓄音機、精密な彫刻を施した紅木(マホガニー)製の100万元もするベッドなどの調度品はもちろんのこと、家中におめでたい彫刻が施されていました。私はおめでたい彫刻の意味がわかるほど、中国の故事や中国語の発音に詳しくないのですが、それでもコウモリや桃、梅の下に鹿などのモチーフはわかりました。
庭には金賞を受賞したお花、隠し扉の先に秘密の小部屋。
秘密の小部屋は、ちょっと忍者屋敷っぽくて面白かったです。
ここは映画のロケ地としてもよく使われるようで、コン・リーの写真などが飾られていました。

帰りのバスの中では疲れて爆睡してしまいましたが、夜は早速、夫と買ったばかりの碧螺春を楽しみました。
この日のために、小周がやっている茶芸講座で緑茶の「上投法」を習ったのです
よ…ふふふ。
次回のレッスンは4月14日(月)らしいです、とちょっとマワシモノになってみま
す(笑)。

寄稿by東塚

【重要】中級評茶員講座曜日変更のお知らせ

4月23日(水)から開催を予定しております【中級評茶員資格試験】の講座について、誠に勝手ではございますが以下のとおり曜日変更をさせていただきます。

【訂正前】4月23日開始 毎週水曜日
【訂正後】4月25日開始 毎週金曜日

当該講座を受講ご希望の皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、日程の調整をよろしくお願い申し上げます。

<ひなまつり茶会>ご報告

  3月1日(土)に、内輪だけの<ひなまつり茶会>をいたしました。

心也清茶社講師 福井瑞穂先生とお譲さんの 詩帆さん、詩帆さんの仲良しお友達とお母様、同じく茶社講師 大江静代先生とお嬢さんの 悠里さん、和のサロン関係者の藤園生巳子さんとお嬢さんの理恵さんの4組の母子お客様でした。

 正式の茶室ではないので、床の間代わりに置床をしつらえ、ミニ内裏雛を飾り、桃の花を輪差しに生け、紅絹の裂地に菱餅をアプリケした手製の掛け軸を掛けました。

 ムード満点とはいきませんが、それなりの雰囲気が出ました。

 先ずはお譲さん方へ ひなまつり和菓子・干菓子をお出しし、雛人形の絵柄茶碗で一服お茶をさし上げました。

 次にお母様方へは、藤園理恵さんがお手前をしてくださり、お公家さん・女官の絵柄茶碗でお茶を楽しんでいただきました。

 日本独特の女の子の健康を願っての<ひなまつり>という行事に初参加のお嬢さん方は、みなさん神妙に正座をして茶会の雰囲気を楽しまれた様子でした。

 五月の端午の節句には、床の間にミニ鎧兜を飾って「今男の子」「昔男の子」をお客様にお招きして<端午の節句茶会>をと考えています。

(文責 神成)

茶の湯の世界へようこそ!<開講のご案内>

先般お知らせいたしました「茶会における客の心得と所作」の講座の第1回を下記のように行うことが決まりました。

  ・日時 4月16日(水) 14:00 ~ 15:30

   *初回のために第1回は午後のみの講座になります。

   *2回以降は、午前と午後の部を行います。
  
  
  ・会場 水城南路 宝石公寓18号 301室心也清茶社教室
  
  
  ・会費 600元(5回分 茶菓代を含む)

   *初回に全額をお納めください)  
  

  ・ご用意いただくもの

   *扇子 (初回のみ「貸し出し用」があります) 

   *懐紙(1束 10元でお分けいたします)

   *洋服の場合は白ソックス(足袋代用)  
    

  ・申し込み締め切り… 3月末日

  
  ・申し込み先・お問い合わせ… 心也清茶社

    電話番号…6275-8770 担当 大江

08年西湖龍井のお茶摘みバスツアー

清明節前に行く!!日帰り
                   西湖龍井
                 お茶摘みバスツアー
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4月 2 日 (水曜) 午前 7 時
万科広場集合
参加費用:500元
募集人数:30名
(募集人数に達し次第締め切りとさせていただきます)
*天候により日程の変更もありますのであらかじめご了承お願いします
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当日の予定
お茶園の見学&お茶摘み
西湖龍井の作り方の見学&手作り体験
清明節前の新茶を試飲
龍井泉などの名所見学
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参加ご希望の方は、心也清茶社までお申し込みください。

心也清茶社サイトからのオンライン予約について

心也清茶社サイトのオンライン予約システムはすでに機能していますので、心也清茶社主催の中国茶・茶芸講座、資格受験講座・イベントなど全ての行事をオンラインのフォームから予約ができます。

ご利用の際に、まず会員として登録しておく必要があります。
心也清茶社の在籍者、又は在籍したことのある方は全員、会員としてすでに心也清茶社によってシステム上に登録されていますのでご要望のある方に会員IDやパスワードを渡します。
予約申し込み者が自ら新規会員登録をなさっても構いませんのでお気軽にご利用ください。
会員情報やパスワードなどはホームページ上の会員センターから変更できるようになっています。

講座やイベントなどの予約を申込む際に、もし該当講座かイベントが申し込みフォームに存在していない場合、「その他講座」か「その他イベント」を選択してから最後の「通信欄」にご要望を書いてください。

なお、申し込み完了後、ホームページ上の会員センターから予約状態を確認することができます。

オンライン申し込み機能のご利用中に、なにか不都合のことがございましたら、心也清茶社までご連絡をお願いします。

心也清茶社は、皆様による心也清茶社サイトのご活用を期待しております。